古い工場の解体について相談頂きました

工場解体時に石綿含有の判定にご注意ください。
11月に入り廃止した工場の解体工事の見積もりの御依頼を
頂きました。
2021年5月に解体工事を行いたいとの事です。
伺いますと、鉄骨造で梁や天井に吹付材の石綿が見られます。
施主様も御存じで来期の予算計上に必要とベストな提案を
頂きたいとの御要望です。
築年数も古く、竣工年月日は昭和47年でした。
古い工場の解体を検討するにあたり、必ず石綿含有材に
直面します。
石綿は1950年ごろから1990年にかけて大量に輸入されて
その8割が建材に使用されました。
古い工場に使用されているのは仕方ない事です。
しかし石綿の粉塵を吸い込み健康障害が報告され
中でも胸膜や腹膜の中皮腫(がんの一種)は発祥の潜伏期間が
15~50年と長く現在でも亡くなられる方が増加しています。
国として40年かけて規制を段階的に行ってきて、2006年以降は
建材の使用は有りません。
したがって2006年以降の建物で有れば石綿含有建材使用は
有りません。
そのような理由により、解体工事における石綿除去工事は
事前調査→作業計画→労働基準局への届け出→隔離・立入禁止
除去作業の開始(常時監視)適切な処理と法律により
詳細な作業指示がなされています。
又、作業員も作業装備の徹底や半年事の健康診断を義務付け
されています。
そして作業記録は、作業終了時より40年間保存をします。
令和2年7月には石綿則の改正が有り石綿含有の事前調査や
作業従事者への特別教育の内容改正が盛り込まれました。
古い工場や建物を解体するには、十分な余裕を持って
業者と打ち合わせを行い、進めていきましょう。
工事内容の説明や見積内容の説明を丁寧にして貰いましょう。
見積りだけで説明を嫌がる業者は要注意です!
余りに安い見積りも要注意です‼
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